フィラの日記(10)
12/17(水) 恐怖
怖かった。
どきりとして
寒さに震えていたはずの体が
麻痺した様に
芯から、
しびれる熱を
吹き上げた。
結局
何も起こることはなかったが
あれが
恐怖
12/19(金) 君が
「―――――――」
?
君が、言っていたのに
何を言っていたか
忘れてしまった。
君が
言ってたのに。
君が
言ってたんだ。
はて
なにを?
12/20(土) not
こちらがこんなにも
真剣なのに
彼が嫌そうに
めんどくさそうに返事を返すのは
私の
せっぱ詰まった
荒れた声のせい。
私が
声を張り上げるのは
大事だと
大切だと
思っているからで
無駄に
エネルギーを使っている訳じゃない。
お互い
それぞれの気持ちに
気づかないまま